◉ 日本映画週間上映作品 ◉

『春との旅』(2010年)
監督:小林政広
脚本:小林政広
主演:仲代達矢 徳永えり
配給:ティ・ジョイ アスミック・エース
上映時間:134分
HP:http://movie.haru-tabi.com

© 2010 "HARU TONO TABI" Film Partners / LATERNA / MONKEY TOWN PRODUCTIONS

あらすじ:
  まだ寒さ厳しい4月の北海道と宮城の各地を舞台に物語は展開される。  足を痛め、孫の春の面倒なくしては生きていられない老漁師の老人・忠男。小さな町で仕事を失ってしまった18歳の春。そんな祖父と孫は、北海道増毛の寂れたあばら家で、ささやかな二人暮らし続けていた。しかしある日、春が東京に出て職を探すと忠男に告げたため、忠男の居候先を求めて、二人は疎遠となった東北の親類縁者を訪ね歩く旅に出ることになった――。
  本作は、二人の旅と人生への葛藤を通し、生きることの厳しさや温かさを切実に綴り、「生きることとは何なのか」という永遠不滅のテーマを孕んだ骨太かつ繊細な、オリジナル本格派日本映画である。

監督紹介:
小林政広
1954年、東京本郷生まれ。フォーク歌手、シナリオライターとして活動後、1996年に初監督作『CLOSING TIME』を製作。1997年ゆうばり国際ファンタスティック映画祭で日本人監督初のグランプリを受賞。映画製作会社モンキータウンプロダクション設立。1999年『海賊版=BOOTLEG FILM』、2000年『殺し』、2001年『歩く、人』と、3年連続カンヌ国際映画祭出品の快挙を果たす。2003年『女理髪師の恋』ではロカルノ国際映画祭で特別大賞受賞。監督第7作『バッシング』は2005年カンヌ映画祭コンペティション部門において日本人監督として唯一出品を果たし、東京フィルメックスでは最優秀作品賞(グランプリ)、テヘランファジル映画祭では審査員特別賞(準グランプリ)を獲得。主演も勤めた最新作『愛の予感』は2007年の第60回ロカルノ国際映画祭で金豹賞(グランプリ)を受賞し、ほか3賞も同時受賞。現在も世界各国の映画祭で作品が上映されつづけているなど、今、世界で注目されている監督のひとりである。