北京の観客の皆さんへ 観客の皆さん、今日は私の作品を観に来て下さってどうもありがとう。 映画は芸術作品であると同時に商品です。芸術性の追求と経済的利潤の追求という正反対の要素を同時に持っている極めて矛盾に満ちた製品であり、しかもそれゆえに魅力あふれた興味深い芸術なのです。この事情は日本も中国もアメリカも同じです。 世界の映画監督はつねにこの難しい問題で苦しみ、悩みながら映画を作り続けています。つまり芸術を追求する監督と利潤を優先して考えるプロデューサーは仲間でありながら、いつも対立し、論争が絶えない、と云うわけです。 私の作品の連続上映と云う催しが「日本映画週間」において行われることを大変光栄に思います。中国の文化圏にある日本の映画人はもっともっと中国の映画人と親しくならねばならないと私は常に考えていますので、この上映会を機会に北京に旅をし、親しく中国の映画作家や評論家たちと、上に述べた問題や、アジアにおけるハリウッド映画の影響といった課題について語り合いたいと思います。
★【山田洋次監督作品特集 ~山田洋次監督映画人生50周年記念~】
主催:中国映画資料館/在中国日本大使館/日本国際交流基金会 北京日本文化中心/日中友好映画祭実行委員会 共催:株式会社ムーランプロモーション 上映期間:2011年6月4日~6月7日 上映場所:中国映画資料館 上映作品: 『幸せの黄色いハンカチ』(1977) 6月4日 13:00 〜(109分) 『たそがれ清兵衛』(2002)6月5日 13:00 〜(129分) 『おとうと』(2010)6月7日 14:30 〜(126分) 『学校Ⅱ 』 (1993) 6月5日 16:00 〜(128分) 『男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け』(1976) 6月6日 13:00 〜(109分) 『家族』(1970)6月4日 16:00 〜(106分) 『武士の一分』(2006) 6月6日 16:00 〜(121分)
★閉幕式&トークショー&特別上映★
タイトル:山田洋次監督の映画人生 ※ゲスト:山田洋次監督×霍建起監督 閉幕式典:2011年6月7日 15:00~ トークショー:15:20~ 本編上映:「おとうと」15:50~ 場所:中国映画資料館映画館大ホール © 2010 「おとうと」制作委員会
山田洋次
霍建起
★特別上映会★
上映作品:『母べえ』 本編上映時間:2011年6月9日 13:30 トークショー:15:40~ 謝飛監督と対談 学生との交流:16:00~ 場所:北京電影学院標準放映庁 © 2007 "KABEI - Our Mother" Film Partners