◉ 日本映画週間上映作品 ◉

『母べえ』(2008年)
監督:山田洋次
原作:野上照代 『母べえ』(中央公論新社刊)
脚本:山田洋次、平松恵美子
主演:吉永小百合 坂東三津五郎 浅野忠信 檀れい 志田未来 佐藤未来 笑福亭鶴瓶
上映時間:133分

(c)2007 "KABEI - Our Mother" Film Partners

あらすじ:
  舞台は、昭和15(1940)年の東京。夫の滋と二人の娘とつましくも幸せに暮らしていた野上佳代。ある日突然、滋が治安維持法違反で検挙される。戦争反対を唱えることが罪だったこの時代、平和を願う信念を変えない限り、滋は自由の身に戻れない。滋の教え子の山崎や義理の妹の久子、型破りな性格の叔父・仙吉たちの優しさに助けられながら、一家を支えるために早朝から深夜まで奔走する佳代。しかし、年が変わっても滋は帰らず、やがて日本はアメリカとの戦いに突入する……。

監督紹介:
山田洋次
1931年生まれ、大阪府出身。54年、東京大学法学部卒。 同年、助監督として松竹入社。61年『二階の他人』で監督デビュー。69年『男はつらいよ』シリーズ開始。他に代表作として『家族』(70)、『故郷』(72)、『同胞』(75)をはじめ、第1回日本アカデミー賞最優秀監督賞他6部門受賞の『幸福の黄色いハンカチ』(77)、『学校』(93)などの名作がある。2002年、藤沢周平原作の本格時代劇『たそがれ清兵衛』は、第26回日本アカデミー賞15部門をはじめ日本の映画賞を総なめにし、第76回米国アカデミー賞外国語映画部門ノミネートを果たした。『たそがれ清兵衛』から続く『隠し剣 鬼の爪』(04)、『武士の一分』(06)、『母べえ』(08)は、ベルリン国際映画祭に出品され話題になった。2010年には10年ぶりの現代劇となる『おとうと』、2007年より客員教授を務める立命館大学映像学部の学生たちと作り上げた『京都太秦物語』が公開、両作品とも第60回ベルリン国際映画祭にて上映され、大きな話題を集めた。