日中映像交流事業「日本映画,テレビ週間」「日本アニメ・フェスティバル」 麻生特使一行は温家宝総理との会見を行った。

時間:6月8日(水)16:10~17:00 会場:中国国家博物館

麻生特使一行は,温家宝総理との会見を行ったところ,概要以下のとおり。会見には両国の映像関係者が出席した。
(1)温家宝総理から,概要以下の発言があった。
   ア 自分(温総理)は,日中両国の友好の源は国民にあり,民間にあると考えてきた。映画は,心を揺さぶり,人の心の内面を表現することができる。アニメは,特に若い人々に好まれる。映画やアニメにおける交流や協力を強化することは,文化交流,人的往来,産業協力を促進し,両国国民の相互理解や相互信頼を増進することができる。
   イ 東日本大震災の発生にもかかわらず,今回日本側は予定どおり開幕行事を実施し,代表団を派遣した。このことを通じて,我々は,日中友好の推進に対する日本国民の真摯な気持ちを感じただけでなく,日本国民が震災後に冷静さ,自信,困難を克服する勇気を感じた。
   ウ 先般,自分は福島県及び宮城県を訪問し,被災者を見舞い,中国国民から日本国民に対するお見舞いの気持ちを届けた。改めて,麻生特使及び日本側の友人を通じて中国国民から日本国民に対する友好的な気持ちをお伝えしたい。(別途,温総理から,本日は緊急援助隊の代表者も出席している旨紹介があった。)
(2)麻生特使から,概要以下の発言があった。
   ア 温総理の先般の訪日に際しては,福島県及び宮城県の被災地を慰問いただき,感謝申し上げる。
   イ 映画やアニメは,言葉は通じなくても映像を通じて内容を理解することができ,その点で人と人とのコミュニケーションを良くする上で大変効果的であり,映画やアニメをもっと高く評価すべきである。
   ウ アニメ,コンテンツ産業,映像等のビジネス交流の拡大は,友好感情を促進するだけでなく,両国の国益にも資する。
(3)また,同席した両国の映像関係者からも発言があり,山田洋次監督からは,概要以下の発言があった。
   映像業界にとって,日中の交流が政府レベルで行われることは喜ばしく,今後も継続されることを願っている。日本でも中国の映画は人気が出てきている。日本人ももっと多くの中国映画を見るべきだし,中国でも日本映画に触れる機会を増やしてもらいたい。