「2018雲南・日本映画週間」映画紹介


きみの声をとどけたい

「きみの声をとどけたい」Your Voice -KIMIKOE-

© 2017 “Your Voice -KIMIKOE-“ Film Partners
監督:伊藤尚往/脚本:石川学/キャスト:片平美那、田中有紀、岩淵桃音、飯野美紗子/製作年:2017年/海外配給:株式会社東北新社/上映時間:94分

あらすじ:
 海辺の町、日ノ坂町に暮らす行合なぎさは将来の夢が見つからずちょっと焦っている16才の少女。
 「言葉にはね、タマシイが宿っているんだよ。コトダマって言ってね――。」
 小さいころ祖母からきいたコトダマの話をなぎさは信じていた。
 ある日、古びたミニFMステーションに迷い込んだなぎさはDJの真似事をする。
 「本気のコトバは、本気の願いは、いつか現実になるんです!」
 すると、偶然にも放送されたコトバは思いがけない人に届いていた――。

監督紹介:伊藤尚往
 竜の子アニメ技術研究所を経て、東映アニメーション制作の「ONE PIECE」や「おジャ魔女どれみ」シリーズで各話演出を担当。その後も同社作品を中心にTVシリーズの演出キャリアを積み、「イリヤの空、UFOの夏」や「ONE PIECE FILM STRONG WORLD EPISODE:0」で監督を務める。2015年活動の舞台をマッドハウスに移し、TVアニメ「オーバーロード」を監督として指揮。本作「きみの声をとどけたい」は、「劇場版総集編オーバーロード」2部作に次ぐ劇場監督作品である。



いぬやしき

「いぬやしき」INUYASHIKI

© 2018 “INUYASHIKI” Film Partners © OKU Hiroya/Kodansha
監督:佐藤信介/原作:奥浩哉/脚本:橋本裕志/キャスト:木梨憲武、佐藤健、本郷奏多、二階堂ふみ/製作年:2018年/海外配給:ポニーキャニオン/上映時間:127分

あらすじ:
 定年を間近に控える冴えないサラリーマン・犬屋敷(木梨憲武)は会社や家庭から疎外された日々を送っていたが、ある日突然、医者から末期ガンによる余命宣告を受け、深い虚無感に襲われる。その晩、突如墜落事故に巻き込まれ機械の体に生まれ変わった彼は、人間を遥かに超越する力を手に入れることに。一方、同じ事故に遭遇した高校生・獅子神(佐藤健)は、手に入れた力を己の思うがままに行使し始めていた。自分の意志に背く人々をただただ傷付けていく獅子神と、獅子神によって傷付けられた人々を救い続ける犬屋敷。
 人間の本質は善なのか、それとも悪なのか・・・
 強大な力を手に入れた二人が、いま、それぞれの想いで動き出す———。

監督紹介:佐藤信介
 1970年9月16日生まれ。広島県出身。
 近年の主な監督映画:『LOVE SONG』、『修羅雪姫』(01)、『COSMIC RESCUE –The moonlight generations-』(03)、『砂時計』(08)、『ホッタラケの島~遥と魔法の鏡~』(09)、『GANTZ』、『GANTZ:PERFECT ANSWER』(11)、『図書館戦争』(13)、『万能鑑定士‐モナ・リザの瞳‐』(14)、『図書館戦争 THE LAST MISSION』(15)、『アイアムアヒーロー』、『デスノート Light up the NEW world』(16)、『BLEACH』(18)



去年の冬、きみと別れ

「去年の冬、きみと別れ」Last Winter, We Parted

© 2018“Last Winter, We Parted”Film Partners
監督:瀧本智行/原作:中村文則/脚本:大石哲也/キャスト:岩田剛典、山本美月、斎藤工/製作年:2018年/配給:ワーナー・ブラザース映画(日本)/上映時間:119分

あらすじ:
 「自分の力を試してみたいんです、どうしても」
 熱い思いを胸に、ある事件の真相を追う記者=耶雲。私生活では最愛の婚約者=百合子との結婚を控え、「最後の冒険」としてある大物に狙いを定めていた。その相手とは世界的に有名な天才カメラマン=木原坂。かつて撮影中に、盲目の美女モデル=亜希子が焼死。木原坂は殺人犯として一度は逮捕されるものの、姉=朱里の尽力により事件は事故扱いとなり釈放された。しかし、それは事件か事故か。謎に満ちた木原坂の真実を暴く本を出版すべく、耶雲は木原坂に接近する。耶雲の担当編集者=小林は、危険な噂の絶えない木原坂に近付き過ぎないように何度も忠告するが、日を追うごとに耶雲は取材にのめり込んでいく。そんな耶雲をあざ笑うかのように、気付けば木原坂の魔の手は美しい百合子にまで伸びていた。愛する人をこの手に取り戻すため、耶雲は自ら木原坂の罠に飛び込んでいくが……。それは危険な罠の始まりに過ぎなかった--。

監督紹介:瀧本智行
 1966年生まれ。京都府出身。1993年頃からフリーランスの助監督として活躍、2005年、自身で脚本も手がけた『樹の海』で監督デビューを果たし、第25回藤本賞新人賞、2004年東京国際映画祭日本映画・ある視点部門作品賞・特別賞を受賞した。以降、『犯人に告ぐ』(07)、『イキガミ』(08)、『脳男』(13)、『グラスホッパー』(15)など精力的に作品を発表し続けている。



今夜、ロマンス劇場で

「今夜、ロマンス劇場で」Color Me True

© 2018 “COLOR ME TRUE”Film Partners
監督:武内英樹/脚本:宇山佳佑/キャスト:綾瀬はるか、坂口健太郎、本田翼、北村一輝、石橋杏奈/製作年:2018年/海外配給:ポニーキャニオン/上映時間:108分

あらすじ:
映画監督を夢見る青年・健司(坂口健太郎)が密かに想いを寄せるのは、通い慣れた映画館・ロマンス劇場の映写室で見つけた古いモノクロ映画の御姫様・美雪(綾瀬はるか)。今は誰も見たくなったその映画を、毎日のようにくり返し見ていた健司の前に、ある日奇跡が起きる。美雪が健司の目の前に突然現れたのだ。その日から2人の不思議な同居生活が始まった。
モノクロの世界しか知らない美雪にカラフルな現実世界を案内する健司。同じ時間を過ごす中で、2人は次第に惹かれ合っていく。しかし、美雪にはある秘密があった。現実の世界に来るための代償で、人のぬくもりに触れたら美雪は消えてしまうのだ。そんな中、美雪は映画会社の社長の令嬢・塔子(本田翼)が健司に思い寄せていることを知る。
好きだから触れたい、でも触られない・・・。
この切ない真実に2人はどう向き合い、どんな答えを出すのか?

監督紹介:武内英樹
「神様、もう少しだけ」(98)、「彼女たちの時代」(99)、「電車男」(05)、「のだめカンタービレ」(06)、「デート~恋とはどんなものかしら~」(15)でザ・テレビジョンドラマアカデミー賞の監督賞を5度受賞するなど数々の大ヒットTVドラマを演出、リアリティー重視の映像表現に定評がある。映画では「のだめカンタービレ 最終楽章 全編」(09)で初監督を果たし、「のだめカンタービレ 最終楽章 後編」(10)で総監督、「テルマエ・ロマエ」シリーズ(12、14)で監督を務め、いずれも大ヒットに導いている。



犬猿

「犬猿」THICKER THAN WATER

© 2018 "THICKER THAN WATER" PRODUCTION COMMITTEE
監督:𠮷田恵輔/脚本:𠮷田恵輔/キャスト:窪田正孝 、新井浩文、江上敬子、筧美和子/製作年:2018年/海外配給:株式会社博報堂DY ミュージック&ピクチャーズ/上映時間:103分

あらすじ:
 金山和成(窪田正孝)は地方都市の印刷会社で働く営業マン。イケメンだが、真面目で堅実な彼は、父親が友人の連帯保証人になって作ってしまった借金をコツコツと返済しながら、老後のために毎月わずかな貯金をする地味な生活を送っていた。そんなある日、彼のアパートに、強盗の罪で服役していた兄の卓司(新井浩文)が刑期を終えて転がり込んでくる。卓司は和成とは対照的に、金遣いが荒く、凶暴な性格でトラブルメーカー。娑婆に出てきて早々にキャバクラで暴れたり、弟の留守中に部屋にデリヘルを呼んだりとやりたい放題。和成はそんな卓司に頭を抱えるが、気性の激しい兄には文句のひとつも言えない。しかし、和成はそんな卓司のことを密かに天敵だと思っていた。

監督紹介:𠮷田恵輔
1975年5月5日生まれ。埼玉県出身。東京ビジュアルアーツ在学中から自主映画を制作する傍ら、塚本晋也監督の作品の照明を担当。映画のほかにもプロモーション・ビデオ、CMの照明も経験。06年には自らの監督で『なま夏』を自主制作し、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭のファンタスティック・オフシアター・コンペティション部門のグランプリを受賞。その後も塚本作品などで照明技師として活動し続け、08年に小説『純喫茶磯辺』を発表。同年、自らの監督で映画化して話題を集める。それ以降は、オリジナルシナリオを映画化した『さんかく』(10)、『ばしゃ馬さんとビッグマウス』(13)、『麦子さんと』(13)や、人気コミックをSexy Zoneの中島健人の主演で映画化した『銀の匙 Silver Spoon』(14)をコンスタントに発表。16年には「行け! 稲中卓球部」「ヒミズ」などで知られる人気漫画家・古谷実のカルト的人気コミック『ヒメアノ~ル』を、V6の森田剛の主演、濱田岳、佐津川愛美、ムロツヨシらの共演で完全映画化。それまでのコミカルなタッチに手加減なしのバイオレンス描写を絡めた圧倒的なスタイルで新境地を開き、国内外の映画ファンを絶叫させたのも記憶に新しい。



好きになってもいいですか

「先生! 、、、好きになってもいいですか?」My Teacher

© Kazune Kawahara/Shueisha © 2017 "My Teacher” Film Partners
監督:三木孝浩/原作:河原和音/脚本:岡田麿里/キャスト:生田斗真 、広瀬すず、竜星涼、森川葵、健太郎/製作年:2017年/海外配給:TBS/上映時間:113分

あらすじ:
高校2年生の響は、ちょっと不器用でまだ恋を知らない17歳。そんな響が生まれて初めて本当の恋をする。 その相手は口ベタだけれど生徒思いな世界史の教師、伊藤だった。 「好きになっても、いい?」 「お前の気持ちにはこたえられない」 初恋はあっさり玉砕。だけど・・・・・・ 「今は一番好きな人を、好きでいたい!」 響の純粋過ぎる想いは、ゆっくりと伊藤の心を動かしていく―。

監督紹介:三木孝浩
1974年生まれ、徳島県出身。ORANGE RANGE、YUI、いきものがかり、FUNKY MONKEY BABYSなど、多数のミュージックビデオやライブ映像、ショートフィルム、TVCMなどを監督し、MTV VIDEO MUSIC AWARDS JAPAN 2005最優秀ビデオ賞、カンヌ国際広告祭2009メディア部門金賞などを受賞。2010年、『ソラニン』で長編映画監督デビュー。以降の監督作として、『僕等がいた』(12)、『陽だまりの彼女』(13)、『ホットロード』『アオハライド』(共に14)、『くちびるに歌を』(15)、『青空エール』『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(共に16)などがあり、『坂道のアポロン』が2018年公開。



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