2021上海・日本映画週間 映画紹介



© 2021“The Supporting Actors” Film
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バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~


監督:松居大悟
脚本:ふじきみつ彦/宮本武史
キャスト:田口トモロヲ/松重豊/光石研/遠藤憲一
製作年:2021年
海外配給:テレビ東京
上映時間:100分

あらすじ:
 もしも日本を代表する名脇役100人で映画を作ったら・・・映画はちゃんと完成するのか!?
 富士山の麓にあるのどかな撮影所バイプレウッド。民放各局の連ドラや映画など沢山の組が撮影していて100人を越える役者たちで大賑わい。田口トモロヲ、松重豊、光石研、遠藤憲一ら元祖バイプレイヤーズもネット連ドラを撮影中。主演は有村架純だ。楽しく撮影が始まろうとした時、有村が共演している犬の風(ふう)がいないことに気づく。風は行方不明になっていた。心配する有村に、田口、松重、光石は風に何があったのか語り始める。

監督:松居大悟
 1985年生まれ、福岡県出身。劇団ゴジゲン主宰。
 2012年『アフロ田中』で長編映画初監督。その後『私たちのハァハァ』、『アズミ・ハルコは行方不明』、『アイスと雨音』、『君が君で君だ』など監督作を発表、枠に捉われない作風は国内外から評価が高い。
 テレビ東京『バイプレイヤーズ』シリーズではメイン監督をつとめ、ミュージックビデオ監督やラジオナビゲーターなど活動は多岐に渡り、20年に初の小説「またね家族」を上梓。21年GWには映画『くれなずめ』の公開も控える。



© 2021 「大コメ騒動」製作委員会

大コメ騒動


監督:本木克英
脚本:谷本佳織
キャスト:井上真央/三浦貴大/夏木マリ/立川志の輔
製作年:2021年
海外配給:GAGA Corporation
上映時間:106分

あらすじ:
 3人の子を持つ“おかか”であり米俵を浜へと担ぎ運ぶ女仲仕として働く松浦いとは、17歳で漁師の利夫のもとへ嫁いできた。小さな漁師町で暮らすおかかたちは、家事、育児、そしてそれぞれの仕事をしながら、夫のために毎日一升のコメを詰めた弁当を作り、漁へと送り出している。ある日、高騰するコメの価格に頭を悩ませていたおかかたちは、リーダー的存在である清んさのおばばとともにコメの積み出し阻止を試みるも、失敗に終わる。その騒動は地元の新聞記者により「細民海岸に喧噪す」と報じられ、またそれを見た大阪の新聞社は陳情するおかかたちを“女一揆”として大きく書き立て、騒動は全国へと広まっていく。そしてある事故をきっかけに我慢の限界がきたおかかたちは、さらなる行動に出るが——。

監督:本木克英
 1963年12月6日生まれ、富山県出身。
 早稲田大学政治経済学部卒業後、松竹に助監督入社。森﨑東、木下惠介、勅使河原宏などの監督に師事し、米国留学、プロデューサーを経て、98年『てなもんや商社』で監督デビュー。第18回藤本賞新人賞を受賞。『超高速!参勤交代』(14)でブルーリボン賞作品賞、日本アカデミー賞優秀監督賞など受賞。『空飛ぶタイヤ』(18)で第42回日本アカデミー賞優秀監督賞受賞。主な作品は、『釣りバカ日誌』シリーズ11~13(00~02)、『ゲゲゲの鬼太郎』(07)、『犬と私の10の約束』(08)、『鴨川ホルモー』(09)、『おかえり、はやぶさ』(12)、『すべては君に逢えたから』(13)、『映画 少年たち』、『居眠り磐音』(19)など。



© 2020 HIGH BROW CINEMA

空に住む


監督:青山真治
脚本:青山真治/池田千尋
原作:小竹正人
キャスト: 多部未華子 /岸井ゆきの/美村里江/岩田剛典
製作年:2020年
海外配給:株式会社博報堂DYミュージック&ピクチャーズ
上映時間:118分

あらすじ:
 郊外の小さな出版社に勤める直実は、両親の急死を受け止めきれないまま、叔父夫婦の計らいで大都会を見下ろすタワーマンションの高層階に住むことになった。長年の相棒・黒猫ハルとの暮らし、ワケアリ妊婦の後輩をはじめ気心のしれた仲間に囲まれた職場、それでも喪失感を抱え、浮遊するように生きる直実の前に現れたのは、同じマンションに住むスター俳優・時戸森則だった。彼との夢のような逢瀬に溺れながら、先は見えないことはわかっている。そんな日常にもやがて変化が訪れる。直実が選ぶ自分の人生とは――

監督:青山真治
 1964年福岡県北九州市出身。
 『Helpless』(96)で長編映画デビュー、数多くの国際映画祭に出品される。2000年、『EUREKA ユリイカ』で第53回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に招待され、国際批評家連盟賞とエキュメニック賞をW受賞、さらにベルギー王立フィルムアーカイブより「ルイス・ブニュエル黄金時代賞」を獲得する。以降も、『月の砂漠』(01)がカンヌ国際映画祭コンペティション部門、『私立探偵濱マイク・名前のない森』(02)がベルリン国際映画祭、『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』(05)がカンヌ国際映画祭“ある視点”部門、『こおろぎ』(06)『サッド ヴァケイション』(07)が2年連続でヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門に出品されるなど、国際舞台での活躍は枚挙に遑がない。2011年、『東京公園』で、ロカルノ国際映画祭で金豹賞(グランプリ)審査員特別賞を受賞。2013年には『共喰い』で、第66回ロカルノ国際映画祭にて、ボッカリーノ賞最優秀監督賞を受賞、第68回毎日映画コンクールで脚本賞と撮影賞も受賞。



© 2020MKFP

まともじゃないのは君も一緒


監督:前田弘二
脚本:高田亮
キャスト:成田凌/清原果耶
製作年:2021年
海外配給:株式会社博報堂DYミュージック&ピクチャーズ
上映時間:98分

あらすじ:
 外見は良いが、数学一筋で〈コミュニケーション能力ゼロ〉の予備校講師・大野。 彼は普通の結婚を夢見るが、普通がなんだかわからない。その前に現れたのが、自分は恋愛上級者と思い込む、実は〈恋愛経験ゼロ〉の香住。
 全く気が合わない二人だったが、共通点はどちらも恋愛力ゼロで、どこか普通じゃない、というところ。 そして香住は普通の恋愛に憧れる大野に「もうちょっと普通に会話できたらモテるよ」と、あれやこれやと恋愛指南をすることに。
 香住の思いつきのアドバイスを、大野は信じて行動する。香住はその姿に、ある作戦を思いつく。 大野を利用して、憧れの存在である宮本の婚約者・美奈子にアプローチさせ、破局させようというのだ。 絶対にうまくいくはずがないと思っていたが、予想に反して、少しずつ成長し普通の会話ができるようになっていく大野の姿に、不思議な感情を抱く香住。

監督:前田弘二
 1978年生まれ、鹿児島県出身。
 テアトル新宿でアルバイトをする傍ら、自主映画を制作。『古奈子は男選びが悪い』が第10回水戸短編映像祭でグランプリを受賞。2011年に公開した『婚前特急』で高い評価を受け、第33回ヨコハマ映画祭新人監督賞など数々の新人監督賞を受賞。主な監督作品に、『わたしのハワイの歩きかた』(14)、『夫婦フーフー日記』(15)、『セーラー服と機関銃 −卒業−』(16)。配信では2018年に、川口春奈主演のAmazonプライム・ビデオのオリジナルドラマ「しろときいろ 〜ハワイと私のパンケーキ物語〜」がある。



© 2020 "My Blood & Bones in a flowing
Galaxy" Film Partners

砕け散るところを見せてあげる


監督:SABU
脚本:SABU
原作:竹宮ゆゆこ
キャスト:中川大志/石井杏奈 ほか  
製作年:2020年
海外配給:ポニーキャニオン
上映時間:127分

あらすじ:
 平凡な日々を送る濱田清澄はある日、学年一の嫌われ者と呼ばれる孤独な少女・蔵本玻璃に出会う。玻璃は救いの手を差し伸べてくれる清澄に徐々に心を開くようになるが、彼女には誰にも言えない秘密があった…。その秘密に気づき始めた清澄に<恐るべき危険>が迫り、友人の田丸や尾崎姉妹も心配する中、物語は予測できない衝撃の展開を見せていく。
 この物語は、ラブストーリーなのか、サスペンスなのか…。ラストは世代を超えた壮大な愛に包まれる。

監督:SABU
 1964年生まれ、和歌山県出身。
 『弾丸ランナー』(96)で監督デビューを飾り、ベルリン国際映画祭パノラマ部門への出品およびヨコハマ映画祭での新人監督賞受賞という快挙をいきなり成し遂げ、気鋭の映像作家SABUの存在を国内外に一躍アピールすることになった。以降、笑いを絶妙に織り交ぜたエンタテインメント作品を中心に、精力的に作品を発表し続けている。主な監督作に、『蟹工船』(09)、『うさぎドロップ』(11)、ベルリン国際映画祭コンペティション部門に選出された『天の茶助』(15)、東京国際映画祭にてジャパン・プレミアとして上映された『MR.LONG/ミスター・ロン』(17)、モスクワ国際映画祭ロシア批評家協会賞を受賞した『jam』(18)などがある。



© 2020 NIKKATSU Corporation,
PHANTOMFILM Co.,LTD . ,
THE KLOCKWORXCo.,Ltd. ,
TC Entertainment,Inc. ,
L’ESPACE VISION Co.,Ltd ,
SPACE SHOWER NETWORKS INC .,
Tower Records Japan Inc.

あの頃。


監督:今泉力哉
脚本:冨永昌敬
原作:劔樹人
キャスト:松坂桃李/仲野太賀
製作年:2020年
海外配給:日活
上映時間:117分

あらすじ:
 バイトに明け暮れ、好きで始めたはずのバンド活動もままならず、楽しいことなどなにひとつなく、うだつの上がらない日々を送っていた劔(つるぎ)。そんな様子を心配した友人・佐伯から「これ見て元気出しや」とDVDを渡される。何気なく再生すると、そこに映し出されたのは「♡桃色片想い♡」を歌って踊るアイドル・松浦亜弥の姿だった。思わず画面に釘付けになり、テレビのボリュームを上げる劔。弾けるような笑顔、くるくると変わる表情や可愛らしいダンス…圧倒的なアイドルとしての輝きに、自然と涙が溢れてくる。
 すぐさま家を飛び出し向かったCDショップで、ハロー!プロジェクトに彩られたコーナーを劔が物色していると、店員のナカウチが声を掛けてきた。ナカウチに手渡されたイベント告知のチラシが、劔の人生を大きく変えていく――。

監督:今泉力哉
 1981年生まれ、福島県出身。
  2010年『たまの映画』で長編映画監督デビュー。13年『こっぴどい猫』がトランシルヴァニア国際映画祭で最優秀監督賞受賞。翌年には『サッドティー』が公開され、話題に。その他の長編映画に『知らない、ふたり』(16)、『退屈な日々にさようならを』(17)、『パンとバスと2度目のハツコイ』(18)、『愛がなんだ』(19)、『アイネクライネナハトムジーク』(19)、『mellow』(20)、『his』(20)、『街の上で』 (21)など。




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