「2018北京・日本映画週間」映画紹介


今夜、ロマンス劇場で

「今夜、ロマンス劇場で」Color Me True

© 2018 “COLOR ME TRUE”Film Partners
監督:武内英樹/脚本:宇山佳佑/キャスト:綾瀬はるか、坂口健太郎、本田翼、北村一輝、石橋杏奈/製作年:2018年/海外配給:ポニーキャニオン/上映時間:108分

あらすじ:
映画監督を夢見る青年・健司(坂口健太郎)が密かに想いを寄せるのは、通い慣れた映画館・ロマンス劇場の映写室で見つけた古いモノクロ映画の御姫様・美雪(綾瀬はるか)。今は誰も見たくなったその映画を、毎日のようにくり返し見ていた健司の前に、ある日奇跡が起きる。美雪が健司の目の前に突然現れたのだ。その日から2人の不思議な同居生活が始まった。
モノクロの世界しか知らない美雪にカラフルな現実世界を案内する健司。同じ時間を過ごす中で、2人は次第に惹かれ合っていく。しかし、美雪にはある秘密があった。現実の世界に来るための代償で、人のぬくもりに触れたら美雪は消えてしまうのだ。そんな中、美雪は映画会社の社長の令嬢・塔子(本田翼)が健司に思い寄せていることを知る。
好きだから触れたい、でも触られない・・・。
この切ない真実に2人はどう向き合い、どんな答えを出すのか?

監督紹介:武内英樹
「神様、もう少しだけ」(98)、「彼女たちの時代」(99)、「電車男」(05)、「のだめカンタービレ」(06)、「デート~恋とはどんなものかしら~」(15)でザ・テレビジョンドラマアカデミー賞の監督賞を5度受賞するなど数々の大ヒットTVドラマを演出、リアリティー重視の映像表現に定評がある。映画では「のだめカンタービレ 最終楽章 全編」(09)で初監督を果たし、「のだめカンタービレ 最終楽章 後編」(10)で総監督、「テルマエ・ロマエ」シリーズ(12、14)で監督を務め、いずれも大ヒットに導いている。

栞

「栞」SHIORI

© SHIORI Production Committee
監督:榊原有佑/脚本:眞武泰徳、榊原有佑/キャスト:三浦貴大、阿部進之介、白石聖、池端レイナ、福本清三、鶴見辰吾/製作年:2017年/海外配給: Open Sesame Co., Ltd./上映時間:118分

あらすじ:
真面目な性格で、献身的に患者のサポートに取り組む理学療法士の高野雅哉(三浦貴大)。幼い頃に母親を亡くし、現在は父親の稔(鶴見辰吾)、妹の遥(白石聖)と離れて暮らしている。ある日、雅哉が働く病院にしばらく会っていなかった父・稔が入院してくる。日に日に弱っていく稔の姿、担当患者の病状の悪化など、理学療法士として何ができるのか自問自答の毎日で無気力感に苛まれる。そんな中、ラグビーの試合中にケガをした新たな入院患者を担当することになった雅哉。その入院患者の懸命に生きようとする姿に感化され、徐々に仕事への熱意を取り戻していく雅哉だったが…。
病院という身近な人の死を経験する場所で、理学療法士として雅哉の選択していく生き方とは。

監督紹介:榊原有佑
1986年生まれ。愛知県出身。株式会社and pictures 所属。
CM、MusicVideo、TV、企業VP などジャンルを問わず、様々な映像分野で幅広く活動。 ディレクションを始め、撮影、編集、VFXなど映像制作に必要な技能全てを身につけ元理学療法士という特異の経歴から得た感性を武器に、独自の世界観を作り上げるという「感性と技術が融合した」新しいタイプの次世代監督の一人。2012年より映画製作会社 and picturesに所属し本格的に映画監督としての活動を始める。
2013年に初監督を努めた短編映画「平穏な日々、奇蹟の陽」はアジア最大の国際映画祭「ShortShortFilmFestival2014&Asia」のJAPAN 部門ノミネート、主演の有村架純がベストアクトレスアワードを受賞。2016年、JリーグFC東京の2015シーズンを迫ったドキュメンタリー映画「BAILE TOKYO」を発表。
今作品「栞」は自身で原案、脚本、監督、編集を担当するなど、こだわり抜いた初の長編ドラマ作品となる。

ケアニン ~あなたでよかった~

「ケアニン ~あなたでよかった~」Care Nin – Thank God You're Here –

© 2017 “Care Nin” Production Committee
監督:鈴木浩介/脚本:藤村磨実也/原案・プロデューサー:山国秀幸/キャスト:戸塚純貴、松本若菜、山崎一、水野久美/主題歌:香川裕光「星降る夜に」/製作年:2017年/海外配給: 株式会社ワンダーラボラトリー/上映時間:105分

あらすじ:
大森圭(男性・21)は新人の介護福祉士。
高校卒業後、これといってやりたいことがなかった圭は、漠然とした理由で介護の専門学校へ入学。卒業後、圭が働くことになったのは、郊外にある小規模介護施設。認知症の高齢者たちと上手くコミュニケーションが取れず、悩む日々が続くなか、圭が初めてメインで担当をすることになったのは、認知症の星川敬子79歳。試行錯誤しながらも、先輩スタッフたちの協力もあり、少しずつ敬子との関係性を深めていく。「なんとなく」で始めた介護の仕事に、いつしか本気で向き合うようになっていく圭だったが…。

監督紹介:鈴木浩介
1961年生まれ、神奈川県出身。
バラエティ番組などの演出を経て「HAPPY PEOPLE」(97)で劇場監督デビュー。「シグナル 長期未解決事件捜査班」(18)、「カクホの女」(18)、「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」(17)、WOWOW版「空飛ぶタイヤ」(09)、「マークスの山」(11)、「下町ロケット」(11)、「沈まぬ太陽」(16)、映画「コスメティックウォーズ」(17)など、数多くのテレビドラ マの演出や劇場映画の監督を手がけている。

ユリゴコロ

「ユリゴコロ」YURIGOKORO

© Mahokaru Numata / Futabasha © 2017 "Yurigokoro" Film Partners
監督:熊澤尚人/原作:沼田まほかる/脚本:熊澤尚人/キャスト:吉高由里子、松坂桃李、松山ケンイチ、佐津川愛美/製作年:2017/海外配給:株式会社ポニーキャニオン/上映時間:128分

あらすじ:
カフェを営む亮介(松坂桃李)の日常はある日突然崩れ去った。男手ひとつで育ててくれた父親が余命わずかと診断され、結婚を控えていた千絵(清野菜名)はこつ然と姿を消してしまったのだ。新しい家族を作ろうとしていた矢先の出来事を受けとめきれない亮介は、実家の押し入れで一冊のノートと巡り会う。「ユリゴコロ」と書かれたそのノートに書かれていたのは、美紗子と名乗る女(吉高由里子)の手記。人を殺めることでしか自分の生きる世界と繋がることができない女性の衝撃的な告白だった。
そんな美紗子もやがて洋介(松山ケンイチ)と運命的な出会いをし、「愛」というこれまで知る由もなかった感情に触れることとなる。しかしそれはさらなる悲劇の幕開けにすぎなかった。
自らの失意の中、美紗子の人生の奥深くに触れていくにつれ、次第にその物語が創作だとは思えなくなる亮介。いったい誰が、何のためにこれを書いたのか。なぜ自分はこれほどまでにこの手記に惹かれるのか。そして機を待っていたかのように、千絵のかつての同僚だったという細谷(木村多江)が、千絵からの伝言を手に亮介の前に現れた……。

監督紹介:熊澤尚人
1967年4月6日生まれ。愛知県出身。2005年、自身のオリジナル脚本で監督し、女優・蒼井優の単独初主演作品となった『ニライカナイからの手紙』で長編映画デビュー。青春時代の機微をエンターテイメントに描くその手腕に定評があり、近年では『君に届け』(10)、『近キョリ恋愛』(14)などのラブストーリー作品で大ヒットを果たす。本作では、近年の作品とは一線を画すセンセーショナルな題材で脚本から務める。主な監督作に『親指さがし』(06)、『虹の女神 Rainbow Song』(06)、『DIVE!!』(08)、『おと・な・り』(09)、『君に届け』(10)、『ジンクス!!!』(13)、『近キョリ恋愛』(14)、『心が叫びたがってるんだ。』(17)などがある。

不能犯

「不能犯」IMPOSSIBILITY DEFENSE

© Arata Miyatsuki,Yuya Kanzaki/SHUEISHA, 2018“FUNOHAN”Film Partners
監督:白石晃士/原作:宮月新、神崎裕也/脚本:山岡潤平、白石晃士/キャスト:松坂桃李、沢尻エリカ/製作年:2017/海外配給:株式会社ポニーキャニオン/上映時間:106分

あらすじ:
都会のど真ん中で、次々と起きる変死事件。現場では、必ず黒スーツの男が目撃される。男の名前は宇相吹正(松坂桃李)、ある電話ボックスに殺してほしい理由と連絡先を残すと、“願い”を叶えてくれる男だ。ただし、依頼人の殺意が純粋でないと、恐ろしい事態を招くという。
さらに、ターゲットは確実に死に至るのだが、その死因は病死や自殺に事故----
そう、宇相吹の犯行は、(見つめるだけで相手を死に追いやる)ため、罪には問われない(不能犯)なのだ。果たして、その手口は---?

監督紹介:白石晃士
1973年生まれ、福岡県出身。
主な監督作品は、『暴力人間』(97)、『ノロイ』(05)、『オカルト』(09)、『グロテスク』(09)、『超・悪人』(11)、『カルト』(13)、『戦慄怪奇ファイルコワすぎ!シリーズ』(14)、『ある優しき殺人者の記録』(14)、『殺人ワークショップ』(14)、『鬼談百景(密閉』(15)、『ミュージアム-序章-』(16/wowow)、『貞子と伽椰子』(16)など。

忍びの国

「忍びの国」MUMON

© 2008 Ryo Wada /Shinchosha ©2017 MUMON Film Partners
監督:中村義洋/原作:和田竜/脚本:和田竜/キャスト:大野智、石原さとみ/製作年:2017年/海外配給:TBS/上映時間:125分

あらすじ:時は戦国。
魔王・織田信長は諸国を次々と攻め落とし、天下統一に向けひた走っていた。次に狙うは伊賀。取るに足らない小国だが、そこに棲むのは人を人とも思わぬ人でなしの忍者衆だった。そんな忍者のひとり、神出鬼没の無門は、彼の前ではどんな堅牢な門も意味をなさない、と称されるほどの伊賀一の凄腕ながら、普段は無類の怠け者で、女房のお国の尻に敷かれる日々を送っていた。
最強織田軍対伊賀忍び軍圧倒的な戦力で伊賀に攻め込む織田の軍勢。伊賀は武力・兵力では到底かなうはずもない。しかし無門率いる忍びの集団は誰も想像できない秘策を用意して織田軍に抗戦するのだった。

監督紹介:中村義洋
1970年8月25日生まれ、茨城県出身。
大学在学中にぴあフィルムフェスティバル準グランプリを受賞。崔洋一監督、伊丹十三監督らの助監督を経て、『ローカルニュース』(1999年)で劇場映画デビュー。2007年の『アヒルと鴨のコインロッカー』の大ヒットで一躍注目される。他『チーム・バチスタの栄光』(2008年)、『ジェネラル・ルージュの凱旋』(2009年)、『ゴールデンスランバー』(2010年)、『映画 怪物くん』(2011年)、『奇跡のリンゴ』(2013年)、『予告犯』(2015年)、『殿、利息でござる! 』(2016年)などコンスタントに作品を発表している。