『2019上海・日本映画週間』映画紹介



『コンフィデンスマンJP』

© 2019“THE CONFIDENCE MAN JP -THE MOVIE-” Film Partners
監督:田中亮
脚本:古沢良太
キャスト:長澤まさみ、東出昌大、小手伸也・小日向文世
製作年:2019年
海外配給:ポニーキャニオン
上映時間:116分


あらすじ:
 華麗で大胆な百戦錬磨のコンフィデンスマン、ダー子、ボクちゃん、リチャード、そして五十嵐。次なるオサカナ(=ターゲット)は、香港マフィアの女帝で、その冷酷さから<氷姫>という異名を持つラン・リウ。彼女が持つと言われている伝説のパープルダイヤを狙って、一行は香港へ。  ランに取り入ろうと様々な策を講じるが、なかなかエサに食いつかず苦戦する。そんな中、天才詐欺師ジェシーが現れ、同じくランを狙っていることがわかる。そして、ダー子たちに恨みを持つ日本のヤクザ・赤星の影もちらつき始め、事態は予測不可能な展開に。  三つ巴の戦いを制するのは誰なのか!?


監督紹介:田中亮
 1979年4月3日生まれ・三重県出身。2003年フジテレビに入社後、「リッチマン,プアウーマン」(12)「ラスト・シンデレラ」(13)などの大ヒット恋愛ドラマの演出で注目を集める。以降「医龍4」「ディア・シスター」(14)、「コードブルー 3rd」(17)、「コンフィデンスマンJP」(18)など医療ドラマからコメディドラマまで幅広く手がける。映画『コンフィデンスマンJP〜ロマンス編〜』(19)で映画監督デビュー。



『乱反射』

© NagoyaTV 2018
監督:石井裕也
原作:貫井徳郎『乱反射』(朝日新聞出版/朝日文庫)
脚本:成瀬活雄、石井裕也
キャスト:妻夫木聡、井上真央
製作年:2018年
海外配給:名古屋テレビ放送
上映時間:93分


あらすじ:
  「愛する息子はなぜ死んでしまったのか」​  新聞社に勤める主人公は、倒れてきた街路樹の下敷きになって死んでしまった​息子のために、独自に犯人を追う。その執念の取材で彼が見つけた真実は、​多くの人々が意識せずに犯している罪の連鎖だった。街路樹伐採の反対運動を起こす主婦、職務怠慢なアルバイト医、事なかれ主義の市役所職員、尊大な定年退職者……。  「日常のささいな行為、ちょっとした身勝手な行動が思わぬ結果を生むそんな乱反射の連鎖の中で、私たちは生きている」​  決して法では裁けない「殺人」に、残された家族は沈黙するほかないのか──​。 


監督紹介:石井裕也
 映画監督。1983年生まれ、埼玉県浦和市出身。大阪芸術大学の卒業制作として監督を務めた映画『剥き出しにっぽん』が、『ぴあフィルムフェスティバル』でグランプリ&音楽賞を受賞。多くの海外の映画祭で上映された。2013年、『舟を編む』で第37回日本アカデミー賞最優秀作品賞、報知映画賞作品賞、日刊スポーツ映画大賞作品賞、芸術選奨新人賞を受賞。2017年、最果タヒの詩集から石井が物語を作り出し映画化した『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』が、第91回キネマ旬報ベスト・テン 日本映画ベスト・テン第1位を獲得した。石井自身もアジア・フィルム・アワードで監督賞を受賞するなど様々な賞を受賞。2019年6月には新作『町田くんの世界』が日本での公開を控える。



『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』

© Satoshi Miyagawa/SHINCHOSHA
© 2019 "When My Mom Died, I Wanted to Eat Her Ashes" Film Partners
監督:大森立嗣
原作:宮川サトシ
脚本:大森立嗣
キャスト:安田顕、倍賞美津子、松下奈緒
製作年:2019年
海外配給: 株式会社博報堂DYミュージック&ピクチャーズ
上映時間:108分


あらすじ:
  頼りないが優しい息子・サトシ(Satoshi)と明るくてパワフルな母・明子(Akiko)。平凡でユーモラスな宮川一家の日常は、母がガンを宣告されたことによって変化していく。サトシは恋人の真里(Mari)に励まされながら母のために奔走し、家族は戸惑いながらも支えていく。そして…母と別れて1年後、やっと家族それぞれが新たな人生へのスタートをきった頃、サトシの元に突然、母からプレゼントが届く。それは、想像をはるかに超えた特別な贈り物だった――。 


監督紹介:大森立嗣
 1970年、東京都出身。大学時代に入った映画サークルがきっかけで自主映画を作り始め、卒業後は俳優として活動しながら荒井晴彦、阪本順治、井筒和幸らの現場に助監督として参加。2001年、プロデュースと出演を兼ねた奥原浩志監督作『波』が第31回ロッテルダム映画祭最優秀アジア映画賞を受賞。その後、『赤目四十八瀧心中未遂』(03)の参加を経て、2005年『ゲルマニウムの夜』で監督デビュー。第59回ロカルノ国際映画祭コンペティション部門など多くの映画祭に正式出品され、国内外で高い評価を受ける。二作目となる『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』(10)では第60回ベルリン国際映画祭フォーラム部門正式招待作品に選ばれ、2010年度の日本映画監督協会新人賞を受賞。13年に公開された『さよなら渓谷』(13)では第35回モスクワ国際映画祭コンペティション部門にて日本映画として48年ぶりとなる審査員特別賞を受賞するという快挙を成し遂げる。さらには、『さよなら渓谷』『ぼっちゃん』(13)で第56回ブルーリボン賞監督賞も受賞した。また現在、大ヒット公開中の『日日是好日』(18)では、第43回報知映画賞監督賞を受賞。主な監督作に『まほろ駅前多田便利軒』(11)、『セトウツミ』(16)などがある。



『今日も嫌がらせ弁当』

© 2019 "Bento Harassment" film partners
監督:塚本連平
原作:「今日も嫌がらせ弁当」ttkk(Kaori)三才ブックス刊
脚本:塚本連平
キャスト:篠原涼子、芳根京子、松井玲奈、佐藤寛太、佐藤隆太
製作年:2019年
海外配給: ポニーキャニオン
上映時間:106分


あらすじ:
  シングルマザーのかおりは、自然と人情が豊かな八丈島で、次女の双葉と暮らしている。可愛い娘が高校生となり反抗期に突入、話しかけても返事すらしない。かおりは娘の嫌がる“キャラ弁”を作り続けて逆襲するが、やがてそのお弁当は、母から娘への大切なメッセージへと変わっていく。  娘もまた「ウザい」とぼやきながらも、何かを受け取るように一口も残さず食べ続ける。  〈ラストの弁当〉にこめられた母からの最後のメッセージと、娘のこみ上げる想いに、誰もが胸を熱くする。 


監督紹介:塚本連平
 1963年、岐阜県生まれ。監督を務めた主な映画は、『着信アリ2』(05)、『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』(08)、『かずら』(10)、『レオン』(18)など。TVドラマも「ドラゴン桜」(05/TBS)、「時効警察」(06/EX)、「定年女子」(17/NHK BSプレミアム)、「重要参考人探偵」(17/EX)など、多数の作品を手掛けている。篠原涼子とは、TVドラマ「アットホーム・ダッド」(04/KTV・CX)、「マザー&ラヴァー」(04/KTV・CX)以来、3度目のタッグとなる。



『居眠り磐音』

© 2019 “Iwane: Sword of Serenity” Film Partners
監督:本木克英
原作:佐伯泰英
脚本:藤本有紀
キャスト:松坂桃李、木村文乃、芳根京子
製作年:2019年
海外配給:日本テレビ放送網株式会社
上映時間:121分


あらすじ:
友を斬り、愛する人を失った。
男は、哀しみを知る剣で、悪を斬る。
坂崎磐音(松坂桃李)は、故郷・豊後関前藩で起きた、ある哀しい事件により、2人の幼馴染を失い、祝言を間近に控えた許嫁の奈緒(芳根京子)を残して脱藩。すべてを失い、浪人の身となった―。 江戸で長屋暮らしを始めた磐音は、長屋の大家・金兵衛(中村梅雀)の紹介もあり、昼間はうなぎ屋、夜は両替屋・今津屋の用心棒として働き始める。春風のように穏やかで、誰に対しても礼節を重んじる優しい人柄に加え、剣も立つ磐音は次第に周囲から信頼され、金兵衛の娘・おこん(木村文乃)からも好意を持たれるように。そんな折、幕府が流通させた新貨幣をめぐる陰謀に巻き込まれ、磐音は江戸で出会った大切な人たちを守るため、哀しみを胸に悪に立ち向かう――。 


監督紹介:本木克英
 1963年、富山県出身。早稲田大学政治経済学部卒業後、松竹に助監督入社。森﨑東、木下惠介、勅使河原宏などの監督に師事し、米国留学、プロデューサーを経て、98年『てなもんや商社』で監督デビュー。第18回藤本賞新人賞を受賞。主な作品は、『釣りバカ日誌』シリーズ11~13(00~02)、『ゲゲゲの鬼太郎』(07)、『犬と私の10の約束』(08)、『鴨川ホルモー』(09)、『おかえり、はやぶさ』(12)、『すべては君に逢えたから』(13)など。『超高速!参勤交代』(14)でブルーリボン賞作品賞、日本アカデミー賞優秀監督賞など受賞。昨年公開された『空飛ぶタイヤ』(18)で第42回日本アカデミー賞優秀監督賞受賞。最新作は『映画 少年たち』(19)。



こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話

『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』

© 2018 “A Banana? At This Time of Night?” Film Partners
監督:前田哲
原作:渡辺一史
脚本:橋本裕志
キャスト:大泉洋、高畑充希、三浦春馬
製作年:2018年
海外配給:日本テレビ放送網株式会社
上映時間:120分

あらすじ:
 鹿野靖明(大泉洋)、34歳。札幌在住、筋ジストロフィー、車いす。体で動かせるのは、首と手だけ。それでも病院を飛び出し、風変わりな自立生活。自らボランティアを集め、わがまま放題。夜中に「バナナが食べたい!」とか言い出す。ずうずうしい、ほれっぽい、よくしゃべる。新人ボランティアの美咲(高畑充希)に一目ぼれ。医大生の田中(三浦春馬)にはいつもダメ出し。でも、二人が恋人同士とは知らない…。自分に素直で、だれとも対等に向き合う。生きているうちに、どうしても叶えたい夢がある。そんな彼に出会って、みんなの人生も輝きはじめる―


監督紹介:前田哲
 助監督として、伊丹十三、滝田洋二郎、黒沢清、阪本順治、松岡錠司、周防正行などの監督作品に携わった後、1998年に劇場映画監督デビュー。主な映画監督作品として、沖縄の美ら海水族館の尾びれを失ったイルカが、人口尾びれをつけて再生する実話を映画化した松山ケンイチ主演『ドルフィンブルー フジもういちど宙へ』(07)、小学校でブタを育て食べる「命の授業」を実践した先生と子供たちの実話を映画化した、妻夫木聡主演『ブタがいた教室』(08)は、第21回東京国際映画祭でコンペティション部門の観客賞と審査員賞をW受賞、チェコのズーリン国際児童・青年映画祭で準グランプリを受賞、全州映画祭で観客賞を受賞、海外の映画祭で数々の受賞並びに招待を受けた。他には、人気コミック を映画化した『猿ロック THE MOVIE』(09)、『極道めし』(11)、『王様とボク』(12)がある。 初のドキュメンタリー映画『ぼくの好きな先生』(19)が日本で現在公開中。




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