★ 2011中国アニメショー



展示内容: 長い歴史の中で見る中国アニメ・コミックの発展。

 展示内容は、中国アニメ・コミックの過去、現在、そして未来の三部構成になります。中国アニメ・コミックの発展過程から、最も代表的で節目となる内容を選び出し、数々の偉大な芸術家たちと、ありふれているものとは違う、特に優れた作品を振り返り、そして独創性溢れる展示によって中国アニメ・コミックの発展の歴史を表現することで、中国アニメ・コミック独特の文化的特色を光らせます。
 現在中国のアニメ・コミック産業は急速な発展により、規模の経済性が現れています。文化芸術のみならず、アニメ・コミックはすでにテクノロジーや教育などの分野と融合しており、若者のライフスタイルの一種ともなっています。

● 2011中国アニメショー

10月23日(日)〜10月26日(水) 10:00 〜 16:30 六本木ヒルズ ハリウッドビューティプラザ5F ハリウッドホール


各ブースの分割及びテーマの説明

A エリア 漫画の歴史
実物展示:中国の初期連環画(絵本)「小人書」
中国の現代漫画家の巨大インクジェット印刷画
雑誌「上海漫画」表紙の展示壁

B エリア 水墨エリア
水池放送「お母さんを探すオタマジャクシ」
実物展示:
水墨画アニメ代表作品絵コンテ、ラフ画
動画:その他水墨画アニメ代表作品

C エリア 切り紙エリア
立方体装置
1.切り紙静止画像
2.皮影(中国影絵)静止画像
3.折り紙静止画像
4.切り紙アニメ代表作品映像
5.皮影(中国影絵)アニメ代表作品映像、
折り紙アニメ代表作品映像
実物:切り紙、皮影(中国影絵)、道具、画面、
折り紙アニメ脚本、漫画撮影機装置

D エリア インタラクティブエリア
軟陶手びねり実演
アーティスト「小白」のインタラクティブエリア

E エリア 現代テーマエリア
大樹装置:五つの面はそれぞれ「魁拔(KUIBA)」「藏獒多吉(チベット犬物語)」「三国演義」「秦時明月(秦朝の輝く月)」四つのアニメ、漫画画像と資料映像を放映
枝に宣伝用パンフレットを吊るし、現代の中国アニメスタジオを紹介
CCG EXPOの展示映像
携帯電話アニメ·コミックの映像を放映
中国現代漫画の現状及び海外との漫画交流の成果

F エリア 未来エリア
星空:星空の中に鉄腕アトムと孫悟空のキャラクターが現れ産業データを使い、中国のアニメ·コミック産業の現状を説明
「夜上海」マルチメディアアニメショーン
映像:中国動漫集団による水墨画アニメーション「梅蘭芳-京劇唱腔」
北京映画学院アニメーション学院のアニメ作品

G エリア 放映室
3Dバージョン
「大閙天宮(大暴れ孫悟空)」予告放送
その他資料映像の放送

中国アニメ紹介

★ 西遊記



 「西遊記」は中国の四大名著の一つで、明代の小説家·呉承恩が編纂した小説である。孫悟空、猪八戒、沙悟浄が共に唐僧を守り、天竺へと取経を目指す伝奇冒険物語。豊かな想像力による物語の波乱に富んだ展開が特徴で、「西遊記」は人々に愛されるアニメーションの題材となった。代表作品は「大閙天宮(大暴れ孫悟空)」、「鉄扇公主(羅刹女)」、「三打白骨精(孫悟空VS白骨精)」、「猪八戒喫西瓜(猪八戒がスイカを食べる)」など。

★ 人形アニメーション



 人形アニメーションとは立体の人形を使用したコマ撮りアニメーションである。中国の伝統的な人形芝居で培われた経験及び技術を用い、面白くためになる民話や伝説を題材にしている。人形の大胆な外形、物語のユーモラスな展開、また人形キャラクターたち表現力豊かな細かい手足の動きは、作品をよりユーモラスに見せることに成功している。代表作品は「阿凡提(アーファンティ)」、「神筆馬良」、「大盗賊」「怪老頭児(変なお爺さん)」、「鏡花縁」など。

★ 水墨画アニメーション



 水墨画アニメーションは中国アニメーションの画期的な試みである。内容は民間の物語を題材としたものが多い。中国の伝統的な詩画の境地及び筆と墨ならではの趣が融合し、それらと現代アニメーションの映像手法と組み合わせることにより、輪郭線が消え、感情と画面が一体化したアニメーションである。まるで天が作り上げたような融合的な表現は、 中国絵画の「相似か否かの間」という美学にも通じる。1960年に発表された「お母さんを探すオタマジャクシ」は世界初の水墨画アニメーションである。ほかにも「牧笛」、「山水情(琴と少年)」などの代表作品がある。

★ 切り紙アニメーション



 中国芸術の皮影戯(影絵芝居)と民間窓花(窓に貼る切り紙細工)の二つの特色を利用し、絵画、型切り、彫刻、切刻み、起毛(毛羽立ち加工)、関節部への釘打ちなどの手順で自由に動かせる紙人形を仕上げる。構図は「散点透視法」(多視点遠近法)という中国絵画の伝統的な技法を使用するため、色が鮮明な上、線に重みがあり、舞台のような視覚効果がある。代表作品は「漁童」、「済公闘蟋蟀」、「金色のほら貝」など。

★ 中国現代アニメーション



 20世紀末、中国の第一線で活躍している全てのアニメーション会社の技術が革新された。高効率、低コスト、リアルタイム管理、国際合作により、2Dアニメーションが紙を使わないアニメーションという新たな段階に邁進した。代表作品は「魁拔(KUIBA)」、「三国演義」、「地蔵」など。同時に中国の3Dアニメーションのモーションキャプチャー技術も改善されつつ、コマ撮りアニメーション、水墨画 アニメーションなどの伝統的な工芸と組み合わせることにより、「秦時明月(秦朝の輝く月)」、「桃花源記」、「夏」などの「ハイテクノロジー」と「中国風」の特色がバランスよく表現できた作品が次々と出てきた。メディア技術の迅速な発展により、中国の現代アニメーションはさらに実景アニメーション、実験アニメーション、汎用アニメーションなどの新興分野に向かって発展していく。


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