2011日本・中国映画週間 上映作品 「運命の子」(中国タイトル:《赵氏孤儿》)


「運命の子」(中国タイトル:《赵氏孤儿》) Sacrifice  2010年/128分/Color
監督:陳凱歌
主演:葛優、王学圻、黄暁明
あらすじ:
 今から約2600年前の中国、晋の国。
 敵対する武官の謀略により、趙氏は一族300人を皆殺しにされるが、生まれたばかりの男の赤子だけ、母である妃の機転で難を逃れた。
 「この子が大きくなっても、仇が誰なのか教えないで」出産に立ち会った医師に最後の言葉を残し、妃は自害。医師は、趙氏の根絶やしを図る武官から赤子を守ろうと奔走するが、その子の命と引きかえに、彼自身の子を殺されてしまう。さらには愛する妻までも…。
 武官への復讐を誓った医師は、幾多の犠牲のうえに生き延びた孤児を引きとり、武官の門客となった。何も知らない武官は趙氏最後の子を溺愛し、何も知らない孤児は医師を「父さん」、武官を「父上」と呼び慕うようになる。それが、医師の狙いだった。武官の孤児に対する愛が深くなればなるほど、孤児から受ける復讐のダメージも深くなる。
 やがて15年の歳月が経ち、二人の父に育てられた運命の子が、すべてを知る時がやってくる。

監督紹介
陳凱歌(チェン・カイコー ):いわずと知れた中国を代表する監督のひとり。
 代表作品:『黄色地(黄色い大地)』、『大閲兵』、『孩子王(子供たちの王様)』、『邊走邊唱(人生は琴の弦のように)』、『覇王別姫(さらばわが愛/覇王別姫)』、『風月(花の影)』、『荊軻刺秦王(始皇帝暗殺)』、『キリングミーソフトリー』、『和[イ尓]在一起(北京バイオリン)』、『無極(プロミス)』『花の生涯〜梅蘭芳〜』など。受賞数は枚挙できないほど多く、英米日仏など世界各国で有名な映画関連する賞を含み、今まで唯一のカンヌ映画祭金棕櫚賞を獲得した華人映画監督である。第47期ギリシアテッサロニキ国際映画祭で生涯功労賞を獲得。


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