「2016上海・日本映画週間」 上映作品
『人生の約束』Living Promise
ⓒ 2016 “A Living Promise” Film Partners
監督:石橋冠 / 脚本:吉本昌弘 / キャスト:竹野内豊、江口洋介、松坂桃李、優香 / 製作年:2016年 / 海外配給:日テレ / 上映時間:120分
あらすじ:
IT 企業CEO・中原祐馬の携帯に、かつての親友・航平から、ここ数日、何度も着信があった。胸騒ぎを覚えた祐馬が航平の故郷に向かうと、そこで待っていたのは予期せぬ親友の死だった。町内会長の西村玄太郎に話を聞くと、病に冒され余命僅かだった航平は、最後に曳山につながりたいと故郷の土を踏んでいた。故人を惜しむ場が荒れるのを防いだのは、航平の忘れ形見ともいえる娘・瞳の落ち着いた対応だった。かつての親友に子どもがいたことに驚く祐馬は、自分に何か出来ることはないかと瞳に聞くと、物憂げな瞳が重たい口を開いた。「西町から四十物町(あいものちょう)の曳山を取り返してくれますか?」。航平の故郷・富山県の新湊(しんみなと)にある四十物町(あいものちょう)では、前代未聞の曳山譲渡に町が揺れており、約束を反故にした新興の西町に、航平は最期を迎える瞬間まで抗議をしていたのだ。一方、東京では祐馬の会社が不正取引の疑いで強制捜査を受け、祐馬は会社や仲間だけでなく、全てを失ってしまうことに。一人になってしまった祐馬だったが、たった一つだけ残ったもの、瞳との約束を守るため再び新湊(しんみなと)に向かうと、そこでは祭りがすぐ間近に迫っていた――。
監督紹介:石橋冠
1936年、北海道札幌市出身。
1960年に日本テレビに入社し「冬物語」「池中玄太80キロ」「昨日、悲別で」など数々の名作ドラマを演出した後、1996年に日本テレビ退社して、フリーに。「ラブ・レター」で2003年度芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。「松本清張 点と線」で2007年度、「なぜ君は絶望と
闘えたのか」で2010年度にそれぞれ文化庁芸術祭賞大賞を受賞。「シューシャインボーイ」でソウル国際ドラマアワード2010グランブリを受賞。2011年旭日小綬章。