「2016上海・日本映画週間」

　「映画とはまるで人生そのもののように、真実と虚構の境界線をたくみに描く芸術作品です。

　第19回上海国際映画祭の正式イベントである「2016上海・日本映画週間」は、人生の様々なシーンを描いた話題作８本をラインナップしました。これら日本の最新映画を通じて、いまの日本が抱える“虚構”と“真実”を浮き彫りにし、日本社会や日本人の生きることに関する問題や活力、日本人ならではの魅力やその心の声と体温を、直接感じ取って頂くことができるでしょう。

　オープニング作品である「人生の約束」は、現代社会に疲れた男が故郷に戻り、友情と信じることの大切さに気付く作品。学生時代の青春狂想曲的作品「暗殺教室」、社会における正義の挑戦を描く「ＨＥＲＯ」、ジャパニーズホラーの代表作「呪怨-ザファイナル‐」、思想の自由を守るための闘いを描いた「図書館戦争」、宇宙空間で繰り広げられるファンタジーコメディ「ギャラクシー街道」、人と人との心温まる数奇な縁を描いた「縁」、高倉健と映画の魂の連動を表現した「健さん」と、様々な魅力溢れる8作品が揃いました。また、熊本で発生した地震の復興を願い、今回は熊本県をロケ地とした行定勲監督の「うくつしいひと」を特別上映します。

　これらの映画作品は、その内容が真実であれ虚構であれ、物語が美しい日本の風景とともに私たちの脳裏に焼き付きます。映画のスクリーンに映し出される美しいシーンは、日本各地の美しい景色あってこそ。出品作品のロケ地を紹介する「映画の旅」展示会を、映画ファンの皆さまにお届けします。また、日本のポップカルチャーを代表する「ロリータ」ファッションショーやイベントも実施します。

　映画は、それが真実であれ虚構であれ、人々の人生に夢を与えることのできる芸術です。

　「2016上海・日本映画週間」にお越しいただき、様々な“人生”に触れてみてください。