「2012北京/上海・日本映画週間」、「2012東京/長崎・中国映画週間」のイベントはすべて終了しました。 本年も皆様より、数多くのご支援を頂き、 誠にありがとうございます。 来年は“日中平和友好条約締結三十五周年”にあたります。私たちは政治の流れに左右されることなく、映画を通しての日中文化交流活動を続きますので、引き続きご支援とご協力よろしくお願い致します。

★ 2012日本・中国映画週間 開催にあたり

 今年の中国映画週間は、日中関係が激動する時期に重なる開催になりました。しかし、困難な状況だからこそ、日本の皆様に「愛情」をテーマにした中国映画の佳作をお届けすることは意義深いことになるだろうと心から期待しています。作品は失恋、一途の愛、略奪愛、職場での恋愛、人と妖魔の愛、純愛、台湾と北京を結ぶ恋、香港と蘇州をつないだ恋、日中合作によるラブストーリーなど、盛りだくさんです。これまでの中国映画にはなかった多彩な恋愛映画が百花繚乱のように大集結しました。
 「失恋の33日」は話題のネット小説を映画化した「癒し系」の作品で、2011年に製作費1千万人民元(約1億4千万円)が投じられました。封切り直後から人気が沸騰、興行収入は3.3億人民元(約48億円)を達成するという空前の大ヒット作になりました。中国の恋愛映画史上の金字塔とも言える「新たな1ページ」を加えました。多額の製作費をかけ、大物俳優を起用して、派手な演出でアピールするという従来の商業映画とは一線を画しています。素朴ですが味わい深いので、人々の共感が得られる上質な作品に仕上がっています。自らの生き方に重ね合わせることができる映画で、いつまでも皆様の心に残ることでしょう。人間関係が希薄になり、将来への展望が見出しにくいのは、どの国でも共通することですが、今回の珠玉の恋愛映画は、中国の若者に「夢はかなう」という希望や自信を与えたのです。中国の新しい青春のエネルギーを今の世の中に吹き込んでいると言えるでしょう。
 このような「中国映画の新愛恋時代」に置いて、ある鮮明な特徴は「混血的な愛」です。香港、台湾の監督や俳優による地域を越えた活躍の目覚ましさは、「ファッションの達人」「独身の行方」「愛の涙」「愛」などで実感できます。ハリウッド映画のリメイク作品「女の心を知っている」や、日中の共同制作作品「Mr. & Mrs. Single」「画皮2」も、愛情の「化学反応」が中国映画の「新しい顔」を創造。高度経済成長期に生きる中国の人々の喜怒哀楽を照らし出しています。
 今年は日中国交正常化40周年という記念の年に当たり、東京・中国映画週間を開催する私たち日中友好映画祭実行委員会は、日中双方の映画で表現されている「ヒューマニズム」が両国の間に横たわる様々な障害を乗り越えるパワーの一つになると確信しています。両国で同じ思いの「映画共和国」という「夢」に向かって前進させる原動力になり、揺らぐことのない固い友情の絆を築くことができるはずです。「中国映画新愛恋時代」が日本の皆様との「心の懸け橋」になることを改めて期待しています。

日中友好映画祭実行委員会


 中国映画週間ニュース


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