© 2010 "Ningen Shikkaku" Film Partners
監督:荒戸源次郎
脚本:浦沢義雄、鈴木棟也
原作:太宰治
出演:生田斗真、伊勢谷友介、寺島しのぶ、森田剛、小池栄子、石原さとみ、坂井真紀、室井滋
配給:角川映画
上映時間:134分
資産家の息子・大庭葉蔵はある日、同じ画塾に通うという堀木に出会う。遊び人の堀木の影響を受け、放蕩三昧の日々を過ごす葉蔵。女にも苦労しなかったが、やがてそんな生活に疲弊していく。そして彼は、カフェの女給・常子と鎌倉の海で心中を図るが、自分だけが生き残ってしまう結果に。事件後葉蔵は、子持ちの記者・静子の元に転がり込み、仕事を世話してもらうのだが、酒浸りの日々は続いていた。やがて静子のアパートを出て、BAR「青い花」の二階に寝泊りするうちに、向かいにあるタバコ屋の看板娘、良子にひかれる。人を疑うことを知らない彼女との生活に、葉蔵はついに人間らしさ、というものを実感し始めるが、久しぶりに堀木が目の前に現れたある日、再び破滅へと導かれるような光景を目のあたりにしてしまう…
監督: 荒戸 源次郎
1946年長崎生まれの博多育ち。鈴木清順監督『ツィゴイネルワイゼン』(80)、『陽炎座』(81)を製作。映画界の常識を破るエアドーム型映画館〈シネマ・プラセット〉で長期興行を成功させ、社会現象に。89年、阪本順治監督のデビュー作『どついたるねん』を製作し、再び映画界に旋風を起こす。他に鈴木清順監督『夢二』(91)、坂東玉三郎監督『外科室』(92)など、多くの話題作を製作、良質な映画を世に出し続けてきた。03年、自ら監督した『赤目四十八瀧心中未遂』で、14ヶ月ロングラン、映画賞30冠超受賞の快挙を成し遂げた。 |